エポック・ドライバーは、従来のバイブロハンマーが固定モーメント型偏心体方式を採用しているのに対し、油圧で偏心体を可変する無段階可変モーメント方式を採用しています。これにより杭打機の起動時・停止時の共振現象が解消できると同時に地盤条件に合わせて振幅を変換できるようになりました。
電動式・無段階可変モーメント型
杭打抜機
エポック・ドライバーとは、最新の無段階可変装置で、地盤や環境条件に合わせて、杭の打抜が可能な機械です。従来の電動式バイブロハンマを機能的にも能力的にも遙かに凌駕した21世紀の公害対策機です。
国土交通省 新技術適用性評価 NETIS No.CB-990110
機種 | 型式 | モーター・出力 |
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小型機種 | EP-60 | 45kW |
中型機種 | EP-60 | 60kW |
EP-120 | 90kW | |
EP-180 | 135kW | |
大型機種 | EP-270 | 200kW |
EP-360 | 270kW |
エポック・ドライバーと
一般型バイプロとの機械特性比較
機械の種類 |
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無段階可変モーメント型杭打抜機 |
機械の概要 |
偏心重錘は、無段階可変モーメント型機構を採用しています。これは偏心モーメント0(ゼロ)より最大モーメントまで任意自動操作ができるので、上下振動の強弱・振動力の強弱等をコントロールできる機械です。 |
低公害性 ◎ |
(1) 振幅の任意可変 振動の強さ、つまり機械の振幅を簡単にワンタッチで切換えし振動の強さを、強・弱・無感間は自由にコントロールできます。 (2) 振動力の任意可変 偏心モーメントの変換により、振動力の可変の切換えができます。 (3) 上記の特性を利用して都市土木公害対策型として威力を発 ●地表面に近い層ほど一番大きな表面波(レイリー波)が発生し、振動の伝播をきたすから杭を打設する時に、この表面波が地表面から逐次減衰してしまう、深さ6~7mまでの杭貫入には低振動エネルギーを利用し、その後は徐々にエネルギーを増大し、深層及び支持層到達まで、高振動エネルギーとして杭の貫入を促進させます。 ●杭の長短及び土質条件に応じて、機械性能をフルに活用し振動公害に対処することができます。 ●杭の引抜きは、高エネルギー振動で腰切りし、以後は低エネルギー振動領域に切換えて、静かに引抜くことができます。 |
起動・停止にクレーンに与える 振動及び地盤振動 ◎ |
偏心モーメント0(ゼロ)状態で起動開始し、定常運転(振動は発生しない)に入ります。その後偏心モーメントを0(ゼロ)位置より任意位置にして杭打設します。振動停止するには、偏心モーメントを0(ゼロ)にすると即止まります。偏心軸はその後停止するか、または偏心モーメント0(ゼロ)で運転を継続しておき、再度、偏心モーメントのコントロールで杭施工ができます。この操作方法により、振動は地盤及びクレーン・ブームの共振点領域(固有振動数)を通らないので、共振による振動・騒音はありません。 |
機械の耐久性・省力性 ◎ |
(1)機械の振動・停止の繰り返しをしてもモーター負荷が小さいので、これによるモーター発熱は少ない。 (2)機械故障が少ない。 (3)起動・停止時ともモーターに掛かるトルクは小さくて済むので、発電機エネルギーは省力できる。 |
施工性 ◎ |
起動・急停止が優れ、次の作動に速やかな対応をするので固定モーメント型より施工の短縮ができます。また、矢板の頭下げ打設等にも威力を発揮します。 |
機械の種類 |
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固定モーメント型振動杭打機 |
機械の概要 |
偏心重錘は固定モーメント型で、この回転により上下振動を発生します。この固定モーメント機構は可変はできません。 |
低公害性 × |
振動発生機的イメージが定着。 |
起動・停止にクレーンに与える 振動及び地盤振動 △ |
固定モーメントによる起動・停止のため、バイブロ本体の振動数は地盤及びクレーン・ブームの共振点領域を必ず通るので、共振現象が発生し、ブームの騒音や地盤の振動公害を起こします。 |
機械の耐久性・省力性 △ |
機械の起動・停止の繰り返し時にはモーターの負荷が大きくかかるので、モーターの加熱が早い。又、起動・停止時に於けるクレーン及び地盤共振防止のため、逆相制御装置を設置した時、その作動によるモーター発熱が大きく、モーターに悪影響を及ぼします。 |
施工性 |
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